海外赴任に子どもを連れて行くべきか
海外赴任の打診を受けたとき、子どもを連れて行くべきかどうか迷う親は多いものです。
特に、親戚や友人から“海外生活なんてかわいそう”と言われることも少なくありません。
私自身、海外赴任に家族で同行することに積極的でしたが、現地で“かわいそう”だと感じた瞬間もありました。
本記事では、どのような状況で“かわいそう”と感じたのか、
またその対処法や事前準備についてお伝えします。
こんな人に向けて書いています。
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子どもを海外赴任に連れて行くべきか悩んでいる人
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海外生活で子どもがどのようなストレスを感じるか知りたい人
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子どものためにどのような準備が必要か考えている人
なぜ“かわいそう”の理由を知ることが重要か
この記事を書いた目的は、親が“かわいそう”と感じる理由を知り、
事前に対策を講じることで子どものストレスを最小限に抑えるためです。
準備不足のまま赴任すると、予期しない問題が次々と発生する可能性があります。
私の経験をもとに、皆さんが充実した海外生活を送れれば幸いです。
子どもが“かわいそう”と感じる瞬間とその対処法
1. 転校による友人や先生との別れ
日本を離れる日は、親子で涙が止まりませんでした。
保育園のお別れ会では、友だちが元気に「頑張ってね!」と手を振ってくれましたが、
その温かさが逆に切なさを引き立てました。
当時6歳だった息子は、
「さみしいし悲しいけど、元気に送り出してくれたことが少しうれしい」と語っていました。
別れを乗り越えるために親ができること
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一時帰国や本帰国時に友だちと再会できることを伝え、励ます。
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現地に着いた後もLINEやビデオ通話で連絡を取り続ける。
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学年の切り替わりやクラス替えのタイミングで引っ越しする。
別れを適切に迎えることは、新しい環境への適応をスムーズにするためにとても重要だと思います。。
2. 言葉の壁による孤立
現地の学校に通い始めたばかりの頃は、言語が分からず友だちを作るのに苦労しました。
息子も、クラスメートと会話ができないことに悔しさを感じていました。
言語習得のサポートで親ができること
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赴任前からオンラインで現地語や英語のレッスンを受けさせる。
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親子で簡単な日常会話を練習する。
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インターナショナルスクールや現地校のサポートプログラムを活用する。
3. 放課後に遊ぶ友だちがいない
慣れない環境で友だちを作るのには時間がかかります。
放課後も一人で過ごす時間が多く、寂しそうな様子を見て“かわいそう”と感じることもありました。
コミュニティを広げるために親ができること
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日本人や外国人が集まる親子向けイベントに参加する。
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習い事やスポーツクラブを通じて友だち作りをサポートする。
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親が現地の保護者と積極的に交流し、子どもの交友関係を広げる。
4. 現地の食事に馴染めない
日本の食事が恋しくなり、現地の食べ物を拒否する場面もありました。
日本の味を作るために親ができること
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日本食材を現地で購入する方法をリサーチする。
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調味料やインスタント食品を日本から持参する。
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現地の食材で簡単に作れる日本料理のレシピを用意しておく。
海外生活のメリット
子どもが“かわいそう”と思う瞬間がある一方で、海外生活には多くのメリットがあります。
1. 語学力の向上
現地の言語に触れることで、自然と語学力が向上します。我が家では、息子が2年間で英検準2級レベルに到達しました。英語のアニメを字幕なしで理解するほどのリスニング力も身につけています。
2. 異文化理解と柔軟性の向上
海外生活を通じて、異なる文化や価値観に触れる経験は、子どもの視野を広げ、柔軟な思考を育てます。
3. 外国人への抵抗感がなくなる
現地での生活を通じて、息子は外国人との交流を自然に楽しむようになりました。
4. 将来の選択肢が広がる
海外での経験は、進学や就職の際にプラスに働くことが多いです。
親としての心構え
海外赴任に伴う環境の変化は、子どもだけでなく親にも大きな影響を与えます。
親が赴任を後悔すると、その感情は子どもにも伝わります。
大切なのは、前向きな気持ちで環境の変化を受け入れ、「何とかなる」という姿勢で日々を乗り越えることです。
まとめ
海外生活は子どもにとって大変なこともありますが、それ以上に得られるものが多い貴重な経験です。親が適切にサポートし、子どもの成長を見守ることで、海外生活をポジティブなものに変えられます。事前の準備と柔軟な対応を心がけながら、親子で成長できる海外生活を楽しんでください。
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